最近気になった文章

最近読んだ本で、気になった文章があったので、自分の感想をおり混ぜ、ご紹介します。

 

創造的脱力 かたい社会に変化を作る、ゆるいコミュニケーション論

著者 若新雄純

  

『「これまで僕たちは進学するにせよ、就職するにせよ、社会の中に「間違いなさそう」なカッチリとした「枠組み」を見出し、その中でもよりランクの高そうな「枠組み」にいかにして入るかを競ってきました。』

 →受験勉強、就職試験のことですね。確かに私自身、決められた枠に入ろうと必死になっていました。

 

 『そうした「枠組み」は、時代ごとにあれこれと変わっていきました。けれども、今、僕たちが直面している課題は、次の正しい枠組みを探すことではありません。これからの時代は絶えず流動的です。価値観もいろいろで、答えは一つではありません。』

 →コロナにより、私達の価値観や生活は一変しました。少し前まで、社会で成功している人は、一流の企業に入り、東京で暮らし、裕福な生活をしていると思っていました。東京でバリバリ仕事をしている友人や知り合いの話を聞いていると、羨ましく感じ、自分もそうなりたいと思っていた時期もありました。コロナが流行する前まで、私の中に、まだまだ固定化された考えがあったのです。しかし、上の文章にもある通り、今は流動的な考え方が必要な時代です。もし、今現在、私が東京の一流企業に勤めるエリートサラリーマンだったとしたら、外出も中々出来ない中、わざわざ高い家賃を払って、満員電車で通勤し、感染リスクが高い場所に居続けることに意味があるのか疑問に感じ、これで良かったのかなと思い悩むでしょう。

 その様に考えると、私は運が良かったのかもしれません。たまたま、今の環境にいる。感染リスクも少ないし、家賃も安い、友人や知り合いも近くにいる。コロナの状況でも何とか耐えることができる状況にいます。

 

 『僕たちは、家庭や学校、会社と行ったさまざまな社会環境の中で、他者から「役割」を期待されています。そして、その役割を理解し、それなりにはたしながら、「社会的な自分」をつくり上げています。

 けれども、同じような役割を繰り返し演じ続けていると、「自分は○○な人間なんだ」という思い込みが生まれ、それが自分の中で定着していきます。このように、自己概念が一度固定化されてしまうと、学校や職場などの環境が変化しても、それにうまく対応出来なくなったりもします。』

 →以前の職場を思い出しました。私は、無口で暗いやつと思い込んでいました。それで、うまく立ち回れず、苦労したのだと思います。職場の人相手に、雑談ができない、話しかけづらいことが多々ありました。

 

社会環境が激しく変化すれば、ワークスタイルもライフスタイルも変化していきます。そうすると、その中でつくられる社会的な自分、「実際の自分」がゆらぐことも多々あります。その「ゆらぎ」や変化を、僕たちはもっと歓迎すべきだと思うのです。それこそが、「自分」という存在を主体的に生きるということではないでしょうか。

 →環境が変われば、自分の性格や行動に変化が出てくるのは当然です。胸を張って、自分に素直に生きればいいと思います。私も職場が変わったことにより、以前の職場より少しは、話す様になりました。

 

 自分の中で考えていたモヤモヤが、感想を書くことによって、整理できました。楽しく読めて、幸せな時間を過ごすことができました。